自動車を取り巻く環境が大きく変化してきており、ソフトウェアにおける課題を解決するための新たなソリューションが求められています。
次世代の車両や車載ソフトウェアプラットフォームに求められる課題としては、下記の4点が挙げられます。
- Shorter time to market (市場投入までの時間短縮)
- New E/E architecture (新たなE/Eアーキテクチャ)
- Embedded HPC (組込みハイパフォーマンスコンピューティング)
- Safe and secure connected-services (安全で安心なコネクテッドサービス)
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AUTOSARにおいて、このような高度な要求に応えるためには、従来の静的なOSをベースとしたClassic Platform(CP)では実現が難しいため、動的OSをベースにしたAdaptive Platform(AP)が新たに登場しました。
AUTOSAR APを導入することによって、自動運転で求められるような異なるドメイン間の高度な連携や動的な機能の拡張を実現することができます。
サービス指向アーキテクチャの採用
AUTOSAR APの大きな特徴として、SOA(Service-Oriented-Architecture, サービス指向アーキテクチャ) の採用が挙げられます。
サービス指向アーキテクチャとは一般的に、ソフトウェアの機能をサービスと見立て、そのサービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を構築していくことを指します。
これによって、AUTOSAR APのService Functional ClusterおよびAdaptive Applicationは、機能をService Interfaceで提供することでシステム固有部を抽象化しており、柔軟性の高いシステム設計を実現しています。
AUTOSAR AP準拠の開発に携わる方必見
9/29(木)開催 無料ウェビナー
「ここからはじめる AUTOSAR Adaptive Platform 2022 ~第2回 Hello Adaptive World編~」
本ウェビナーでは、R21-11 をベースに Adaptive Platform 上で Adaptive Application がどのように構成され、どのように動作するのかについて、その概念を以下の内容でご紹介します。
- 本ウェビナーの目的と Adaptive Platform の振り返り
- Adaptive Platform における Application の概念について
- Process 制御法の紹介(Execution Manager)
- Adaptive Application の制御(例)の紹介 (System Manager)
第1回に参加されなかった方もご参加いただけます。
また、当日はウェビナーとは別に個別相談会も実施します。AUTOSAR Adaptive Platformの導入を検討されている方、課題や相談事をお持ちの方はウェビナー参加お申し込み時に、ぜひ合わせて個別相談会にもお申し込みください。
マーケティングコミュニケーション部 S.A